腰の病気といって、すぐに思い出すのが「ヘルニア」ではないですか?
しかも、ヘルニアになってしまうと、手術なしでは治らない、と思い込んでいる方も多いようです。
そこで、今回は、「ヘルニア」の原因、症状、治療法などをまとめてみました。
【こんな人はヘルニアになりやすい!?】
・普段から重い荷物を持ったり、運んだりしている
・長時間同じ姿勢で過ごす事が多い(デスクワーク、長距離運転)
・運動不足が気になる(加齢、肥満など)
・以前首や腰を強く打つ怪我をしている
など、一つでも心当りがある方は、ヘルニアになりやすい傾向にあるので、注意が必要です。
【ヘルニアの種類】
ヘルニアとは、本来あるべき場所から組織が突出した状態で、それにより神経を圧迫することでさまざまな症状が起こります。
そのため、組織が出てしまう場所によって名称が異なります。
・腰椎椎間板ヘルニア(腰)
・頚椎椎間板ヘルニア(首)
・臍ヘルニア(おへそ)
・脳ヘルニア(脳)
中でも特に多いのが、腰椎椎間板ヘルニアです。
その症状は、腰周辺の激しい痛みで、腰だけでなく、お尻、足まで痛みが広がります。
痛みが広範囲に広がるのは、腰椎付近に太く伸びる坐骨神経を圧迫している事が原因です。
坐骨神経は、腰、お尻、太ももや足先まで伸びる神経なので、その神経が圧迫されると痛みは、腰だけにとどまらず、さまざまな場所で起こるのが特徴です。
【腰椎椎間板ヘルニアを放置すると?】
体質や症状の程度にもよりますが、発症から2,3週間ほどで、症状が治まる事があります。
そのため、「あれ?気のせいかな?」と油断して、適切な治療を受けず、放置する方も多いようです。
しかし、この症状は、繰り返し発生し、次第に悪化。
最初は、我慢できる程度だった、坐骨神経痛の諸症状も次第に痛みが続く時間が長くなり、神経障害として現れる事もあるので、注意ガ必要です。
【ヘルニアの治療は?】
ヘルニアの治療は、保存療法から投薬治療、注射や手術、装具療法にリハビリなどあらゆる方法で改善を目指します。
しかし、手術をしたからといって、完治が100%期待できるというわけではありません。
一方、保存療法は、根治を目指すものではなく、痛みなどの症状に対する「対症療法」。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、担当医師、施術師とよく相談した上で、自分に適切な方法を見つけてください。
【ヘルニアを予防するには?】
腰に発生するヘルニアを予防するには、腰周辺に必要以上の負担をかけない、そして、疲労を溜め込まない事が重要です。
さらに、年齢とともに衰える筋肉の低下、質の低下、などを防ぐには、適度な運動や体重管理も必要不可欠。
どうしても、仕事で、腰への負担が避けられない、という場合は、仕事の合間の時間を上手に活用し、ストレッチやエクササイズを取り入れたり、1日の終わりに疲労をしっかりと取り除けるような工夫が必要です。
例えば、1日1時間程度のヨガ、ウォーキング、スイミング、などは、肥満体型の方でも無理なくできるヘルニア予防運動です。
また疲労回復には、ストレッチやマッサージ、半身浴などがおススメ。
自分で管理やメンテナンスが出来ない方は、週に1回もしくは、月2,3回ペースで、整骨院、整体院等で、マッサージや施術などを受ける事もヘルニア予防の一つです。
自分に最適な方法を見つけ、ヘルニアのリスクを軽減してください。