急性腰痛症とは、ぎっくり腰のことです。
ここでは、急性腰痛症の原因と症状などをまとめます。
【急性腰痛症(ぎっくり腰)とは】
日常の何気ないシーンで突然腰に走るビリっとした痛み・・・。
その後、声を出すことさえ出来ないほどの激しい痛みに襲われ、体をビクリとも動かせない、というのが急性腰痛症の代表的な特徴です。
そのため、西洋では「魔女の一撃」と表現されるほど。
ただ、その痛みは、安静にすることで、数日から数日ほどで、次第に症状は回復します。
急性腰痛症は、筋肉の炎症によってもたらされる腰の痛みです。
原因は色々とあり、どなたでも発症の危険性がありますので、十分な理解と注意が必要です。
【急性腰痛症の原因】
急性腰痛症になる原因として以下のものが考えられます。
・日常の何気ない動作
長時間のすわり仕事(デスクワーク等)、立ち仕事、重労働、細かい作業、など、長い時間、同じ姿勢を続ける必要のある仕事に従事している方は、腰周辺の血行不良、筋肉の疲労により腰を支える機能の低下で急性腰痛症のリスクが高くなります。
・運動によるオーバーワーク
意外?かもしれませんが、筋肉モリモリの方でも急性腰痛症になります。
その理由は、筋肉の疲労です。
筋肉が疲れてしまうと、悪い物質が体内に蓄積し、筋肉やそれを支える機能にトラブルが発生します。
さらに、オーバーワークや運動の際の姿勢が悪く、片方にだけ負荷が長時間かかると、筋肉のバランスが不安定になり、急性腰痛症のリスクを高めます。
・ストレス
実は、急性腰痛症は、過度のストレスなどが原因で発症のリスクがかなり高まります。
ストレスは、血液の流れを悪くするだけでなく、筋肉の緊張状態を長くとってしまうので、腰周辺の機能低下が起こります。
ストレスによるトラブルは、急性腰痛症だけでなく、全身に関わる不調へと発展するので、大変危険です。
・病気
その他、上記で紹介した以外の病気が原因で急性腰痛症になることもあります。
特に、いつもとは異なる不調がある、数日かけても痛みが治まらない、という場合は、すぐに詳しく検査を受けてください。
【急性腰痛症の対処法】
次に、急性腰痛症の応急処置について説明します。
1・楽な姿勢をとる
無理に体を動かすのは禁物。
横になる事ができる場所であれば、すぐに横になり安静にしましょう。
膝を曲げて、エビのような格好が最も楽な姿勢といわれていますよ。
2・冷やすと温め
急性腰痛症は、筋肉の炎症が原因で、痛みが発生しています。
そのため、まずは冷やすのが必要。
10分ほど冷やしたら、10分ほど休憩を挟み、再び冷やすを繰り返し行ないます。
冷やし過ぎに注意し、痛みが改善されたら、今度は、血行促進のため、患部を温めます。
3・圧迫
患部に適度な圧をかけると、痛みが軽減される事があります。
コルセットなどを活用し、痛みを和らげるようにしましょう。
ただし、コルセットなどで過度に圧をかけすぎると血行不良から痛みが強くなる事がるので注意が必要。
万が一の際、正しくケアできるよう、ポイントを抑えておくといいでしょう。