側弯とは、体を正面もしくは後ろから見たとき、背骨が左右に曲がっている事をいいます。
【側弯症の原因って?】
側弯症の原因は、大きく2つあります。
一つは、椎間板ヘルニアなどによる坐骨神経痛、脚の長さが右と左で異なる事が原因で発生する機能性側弯症。
もう一つが、背骨に原因がある構築性側弯症です。
機能性側弯症は、その原因を特定し、取り除くことで、症状が改善、もしくは緩和できます。
しかし、機能性側弯症のおよそ8割が突発性側弯症となる原因不明。
その他には、先天的に背骨に異常がある先天性側弯症、脊髄神経や筋肉の異常で症候性側弯症、加齢が原因で椎間板の変形を起こす変形性側弯症などがあります。
【症状は?】
脊柱の曲がり、ねじれが加わる病気で、一時的な曲がりもありますが、角度が20度以上になると注意が必要です。
子供の場合、女子の患者数が圧倒的に多く、男子の7倍とも言われています。
程度により全く痛みやしびれがない方も居ますが弯曲が大きくなると、他の機能や神経を圧迫し、痺れ、麻痺などを生じさせる可能性もあるので、適切な治療は必要不可欠です。
人によっては、手足にチカラが入りにくい、背中の痛みがひどい、という場合もあります。
その他
・首筋に突発的な痛みがある
・背中や腰に痛みや違和感がある
・疲れやすい、疲労回復スピードが遅い
・根気が続かない、じっとできない
などがあります。
【治療法について】
現在、側弯症に対する治療法は、色々とあります。
整形外科などをはじめとする医療機関における治療から、カイロ、接骨院、鍼灸治療、整体治療、骨格強制やヨガ、ストレッチなどあらゆる方法が紹介されています。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、自分にとって一番どの方法が有効なのかを見極めるためにも、早めに詳しい検査を受けるようにしましょう。
実際に側弯症を経験した方の体験談などを参考にするのもいいかもしれません。
【側弯症予防ストレッチ】
軽度の側弯症や側弯症予防には、次のストレッチを取り入れてみてください。
ストレッチによって、痛みの原因となっている凝り固まった筋肉をほぐし、少しずつ症状の緩和を目指します。
ポイントは、リラックスした状態で、「気持いい」と感じる程度のチカラです。
1・足を肩幅程度に開いてください
2・膝の緊張を解いて、少しだけ緩めます
3・地面と平行に保ったまま、腰を左にスライドさせます。
このとき、一気にスライドさせるのではなく、10秒ほどの時間をかけて、ゆっくりと移動しましょう。
4・元の位置に戻し、右も同じように行ないます。
繰り返し左右5回ずつからスタートしてください。
続いて仰向けになった状態で上半身の筋肉をほぐします。
ストレッチポールやマットを準備してください。
大きめのタオルをくるくる棒状に巻いたものでもOKです。
背中にストレッチポールやマットをあてて、仰向けになります。
膝を軽く立てて、両手を頭の上に伸ばします。
このままゆっくり胸を上に突き出すように背中を軽くそらしましょう。
10秒キープしたら、ゆっくりもとの位置に戻り、繰り返し10回行ないます。
絶対に無理は禁物。
心地よい程度のチカラがポイントです。
毎日コツコツ続けることで、側弯症予防、症状緩和が目指せます。