足の指先部分の横アーチを支えるじん帯があります。
そのじん帯が、緩んでしまうと、親指が小指側に曲がるのが、外反母趾です。
【外反母趾の原因は？】
外反母趾の一番の原因は、「靴」です。
例えば、窮屈な靴を履いたり、サイズの異なる靴や自分の足の形には合わない靴、ヒールの高い靴や足先が窮屈で踏ん張りがきなかい靴などは、足をつよく締め付けることで、外反母趾になりやすいといわれています。
しかし、外反母趾は何も女性だけの病気ではありません。
男性でも、上記のように、自分の足の形やサイズにあわない靴を履き続けると当然外反母趾になります。
ただ、上記の要因は、あくまでも二次的要因ともいわれています。
外反母趾の原因は、もっと若い頃、幼少期にある、という専門家もいます。
例えば、生まれた頃から常に靴下や靴を履かせている、もしくは、平らで安全な場所だけを歩かせている、という場合、足の指を支えるじん帯が弱く、些細なことで外反母趾になりやすいのでは？と考えられているのです。
その他、病変外反母趾のようにリウマチなど他の病気が原因の場合も考えられるので、少しでも気になる症状があれば、病院で詳しく調べてもらいましょう。
特に次のような症状を感じる方は、早めの検査が必要です。
・足の指、特に親指の付け根が痛い
・足の親指の付け根が腫れている
・足指が靴にあたって痛い
・足指が床にぺたっとついて広がっている
・かかとがどちらかというと外側に傾いている
【外反母趾と深い関係のある「偏平足」】
足の裏が床にぴったりくっつく、もしくは足指が平たく左右に広がっているなどの場合、「偏平足」かもしれません。
偏平足は、土踏まずがなく、足にかかる衝撃が上手に受け止められないことがあります。
そのため、指先への負担が大きく、かつ体重が足の外側にかかりやすいため、外反母趾へのリスクが高くなるのです。
偏平足を予防する事は、外反母趾の予防にも繋がるので、日ごろから気をつけるようにしましょう。
例えば、素足で歩き、足の指にチカラを入れながら、足指の筋力アップを行ないましょう。
また、体の重心を足の外側ではなく、親指、小指、かかとで支えるように意識してください。
マッサージや体の歪みを改善することも外反母趾予防に繋がりますので、整体院や整骨院で相談するのも一つの方法です。
【外反母趾の治療は？】
すでに症状が出ている場合は、次の3つの方法で治療が行なわれます。
・手術をしない場合
歩き方の見直しや靴の選び方などを指導することで、症状の進行をおさえることがあります。
その他、指足の体操などのリハビリで少しずつ改善を目指す事も出来ます。
その場合、医師や柔道整復師等の指導のもと安全に正しく行なうようにしましょう。
・外反母趾の手術をする場合
症状が日常生活にまで支障をきたす場合は、手術を選択することもあります。
ただ外反母趾の手術は何通りもありますので、担当医と納得するまで話し合い最良の方法をみつけてください。