我孫子市 オスグッド・シュラッター病

成長期に起こる脛骨粗面の成長軟骨障害のオスグッド・シュラッター病

 

特に10代前半の男子の成長期に起こる脛骨粗面の成長軟骨障害がオスグッド・シュラッター病です。

この障害は、俗に膝のお皿と言われる膝蓋骨よりやや下にある脛骨上端部正面の出っ張りの脛骨粗面が炎症を起こして、過剰に隆起して突出する骨端症のひとつです。

ちなみに、この病名はアメリカの整形外科医オスグッドとドイツの医師シュラッターが、レントゲンを使用して症例の変化を記録して報告したことに由来しています。

 

なぜ発症するのか原因については現段階では解明されていませんが、外傷性・先天性・内分泌異常・感染性などといった様々な説があります。

諸説があるのは発症のきっかけが打撲などの外傷やスポーツなどの過剰な負荷に多くみられるけど、全くそのような外力の作用を受けたことが無いものもあるからです。

また、片側の場合や両側同時の発症など様々な症例があることから、単純な外力によるものや機械的刺激によるものとは言い切れないからです。

それから脛骨粗面が成長軟骨から成人の骨に変化していく過程で何らかの作用が関係して発症するけど、それが過剰な運動刺激・外傷・内分泌異常・その他の病的因子のいずれによっても起こる可能性があるからです。

 

オスグッド・シュラッター病の主な症状としては、脛骨粗面の腫脹・圧痛・突出・運動時痛があります。

これは大腿四頭筋や膝蓋靱帯の過剰な牽引によって起こるといわれていますが、膝関節屈曲による痛みの増悪については不明瞭です。

また、膝をかなり深く曲げないと痛みを誘発できない症例が多く見られますし、歩行障害が発生しないで運動や疲労により痛みが増悪するけど安静にするとある程度痛みが緩和されます。

このように複雑な症状がみられると言った特徴があります。

病態としては、成長軟骨内の骨核が不整な形状や分離した状態のものが見られて、正常時の状態と比較するとかなり複雑な形状に変化していることが観察することができます。

また、分離した骨核が骨化して脛骨粗面から遊離した小骨が形成されてしまった場合には、慢性的疼痛が残って予後不良となる可能性もあります。

 

オスグッド・シュラッター病の治療は、痛みのある場合には安静が基本となります。

その上で低周波や超音波療法などといった物理療法により不整形成した成長軟骨を刺激することで症状が消退したり、成長軟骨の形成過程が安定したりする症例もあります。

ただスポーツをしている子供の場合には、練習などを休ませ安静にすることが困難なこともあります。

症状があまり重篤でない状態ならば、テーピングや装具を利用して運動を行うことが可能な場合もあるので、医師と相談してみると良いです。

しかし、その時には運動後のアイシングや冷湿布、包帯固定などのケアが必要になることを忘れないことです。

症状が重い場合には、 包帯・副子固定などにより患部の安静を確保して、約2~3週間程度症状を観察します。

その後、経過が良ければ専用のサポーターやストラップ型の装具に切り替えますが、経過が悪い場合には整形外科で膝蓋靭帯内の遊離骨の除去などを行う可能性もあります。

 

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