我孫子市 オーバーユーズ症候群

オーバーユーズ症候群と考えられる膝蓋腱炎

 

膝蓋腱炎はスポーツ障害のひとつで、膝を酷使しすぎによって発生するオーバーユーズ症候群と考えられています。

膝蓋腱とは大腿四頭筋の末端にある腱で、大腿四頭筋が大腿四頭筋腱となって付着する膝蓋骨と脛骨の上端をつないでいるのです。

また膝蓋骨と一緒に膝関節包を補強する役割もあるため膝蓋靱帯とも呼ばれています。

ジャンプをするには、まず膝を曲げて腰を落として大腿四頭筋を一気に収縮させながら全身を伸ばすので、つながっている膝蓋骨・膝蓋腱・脛骨が大きな力で引っ張られます。

また着地する時にも膝を曲げて衝撃を受け止めるので、大腿四頭筋は収縮して膝蓋腱は大きな力で引っ張られ衝撃を受け止めるのです。

このようにジャンプや着地を繰り返すことで、膝蓋腱が酷使されて小さな損傷や断裂が生じて炎症を起し痛みや腫脹が発生してしまいます。

これが主な原因となるのでジャンパー膝やジャンパーズニーとも呼ばれているのです。

 

膝蓋腱炎の主な症状は、膝蓋骨の下に痛みや腫れが生じるものですが、初期段階では膝蓋骨の下付近に違和感を覚える程度です。

ただ少しずつ運動中や運動後に痛みを感じるようになって、この状態になっても治療をしないで競技やトレーニングを続けていると痛みは慢性化してしまいます。

また、腫れが酷くなったり歩いたり触ったりしただけでも痛みを感じるようになります。

そして重症化してしまうと運動や日常生活に支障が起こるほどになりますし、酷い場合には膝蓋腱が断裂したり、腱が骨に付着している部分で剥離骨折を生じてしまったりする場合もあります。

 

症状がとても軽い場合の治療法は、ストレッチにより大腿前面の筋肉をほぐしてから運動するようにして、運動後にはアイシングを心がけるようにします。

また膝蓋腱にかかる負荷を軽減するために、サポーターや装具などを使用するのも有効です。

初期の段階では、このように痛みに応じて安静にしながら回復を待つといった治療が中心となります。

痛みが強い場合には、ジャンプなどの運動はしばらく中止することになりますし、消炎鎮痛剤の服用や湿布の貼付などで痛みと炎症を軽減する治療が必要になります。

運動や日常生活に支障をきたすような症状なら運動やトレーニングを完全に中止して安静することです。

腱の損傷や断裂が起こっている場合や腱の付着部に剥離骨折がある場合なら手術が必要になる可能性もあります。

 

膝蓋腱炎の予防には、大腿四頭筋を鍛えて強くすること、ストレッチで筋肉をほぐし柔軟性をアップすることが有効です。

また再発の防止には、運動前後のストレッチと運動後のアイシングを心がけることで、股関節を柔軟にするためのストレッチも予防や再発防止には有効な方法です。

それから、サポーターやテーピングなどで膝を保護して、痛みを感じたら無理をしないことも大切ですし、正しい知識を持ち正しい対処ができるようになることも必要なことです。

いずれにしても早期に対応して重症化を防ぐことを心がけることが大事なポイントになります。

 

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