【体外受精とは】
なかなか妊娠につながる事ができず、体外受精をしてみようかと決心されるご夫婦も多くいらっしゃいます。
体外受精というのは言葉ではよく耳にしますが、実際どのようなことを行うのかわからない人も多いと思います。
体外受精は、体内で受精が難しい場合に行う治療方法です。
採取した卵子と精子を受精させて、受精卵になった状態のものを子宮に戻して、妊娠を目指す治療方法となります。
そんな事本当に叶うと?と思う人もいると思いますが、近年は医療の発達により精度がどんどん上がってきています。
質の良い卵子を作る研究も多くあり、以前とは違う成功率の高さを発揮しています。
気になるのは、体外受精の妊娠の確率ではないでしょうか。
体外受精の妊娠の確率は、女性の年齢により異なります。
35歳以下の場合は、約35~40%といわれています。
44歳で10%以下となり、年齢を重ねることにより妊娠率は低下してしまいます。
体外受精を受けることで気になることといえば、その費用ではないでしょうか。
莫大な費用がかかるという噂もあり、一体いくらあれば良いのかと気になってしまいますよね。
体外受精の費用は、状態により異なります。
そのため、一概にいくらくらいとは言い難いです。
多額の費用がかかっても、不妊治療の助成金制度を使えば費用を賄うことが可能となります。
特定不妊治療助成制度という制度であり、1回の治療にかかった費用に対し初回は30万円、2回目以降は15万円までの金額を助成してくれます。
助成金を受ける回数は決まっており、1回目の女性を受けた時に女性が40歳未満の場合は通算6回、40歳以上の場合は通算3回まで受けることができます。
残念ながら、43歳に達している場合は助成金の対象とならなくなってしまいます。
【体外受精の流れ】
体外受精は、このような流れで行っていきます。
・卵胞期の管理
妊娠するためには、良質な卵子を得ることが大事となります。
様々な手法を用いて、良質な卵子と作る治療方法を行っていきます。
・採卵・採精
排卵直前にまで育った卵胞市の卵子を、専用の道具を用いて取り出します。
この時、痛みを感じる場合がありますが、その場合は局部麻酔で痛みを取り除いておこなうこともできます。
精子は、自宅から持ち込みするか、採精質での採取となります。
・受精・培養
卵子に、適切な数の精子を振りかけて受精させます。
良質な胚盤胞となったものを選び、移植します。
・胚移植・冷凍保存
体外で培養した受精卵を、子宮の中に戻します。
カテーテルを使って、経膣超音波誘導下で移植をします。
・胚移植をした後、受精卵が無事に着床して順調に育つと、懐妊になります。
いかがでしたでしょうか。
体外受精には様々な種類があるので、不安に思ってつい先延ばしにしてしまうご夫婦もいると思います。
しかし、先延ばしにすればするほど、妊娠しにくい体になっていくことは事実です。
早い段階での治療が素早い妊娠に繋げることができるので、早い時期に実践するようにしましょう。